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メンタルヘルス・マネジメント検定 過去問から見る出題されそうなキーワード(2・3章)

メンタルヘルス・マネジメント検定Ⅱ種・Ⅲ種試験の勉強
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先日、2月18日(日)の記事で、メンタルヘルス・マネジメント検定

Ⅱ種ラインケアコースの出題分析表と公式テキスト第1章における

出題されそうなキーワードについてお話しました。

メンタルヘルス検定Ⅱ種ラインケアコース 合格の鍵は出題傾向分析表にあり!
メンタルヘルス・マネジメント検定の勉強では 意外と試験対策が難しい! というお話を、以前下記記事にて紹介させていただきました。 メンタルヘルス・マネジメント検定は、試験実施回ごとの試験問題が 公表されていないので、出題傾向が読めないのが試験...

 

今日の記事はその続きで、第2章および第3章において出題されそうなキーワード

についてお話していきます。ぜひ今回の記事も参考にしていただければと思います。

 

 

テキスト第2章でチェックすべきキーワードは?

第2章は、「ストレスおよびメンタルヘルスに関する基礎知識」として

ストレスに焦点を当てて、身体の中で起こる反応や引き起こされる病気

職場におけるストレスのモデルについて説明されています。

 

それでは、出題の可能性がありチェックしておくべきキーワードを見ていきましょう。

 

① ストレスによる健康障害のメカニズムの図

マーカーばかりで見にくいですが、おなじみのこちらの図です。

ストレッサーに直面したときの体の内部で起こるストレス反応と、健康障害が

起こる過程を表しています。

 

過去問題集を見ると、ストレッサーに直面した後の過程が選択肢として並べられ

適切な選択肢を選ばせる設問になっています。ですから、この図の過程を

自律神経系・内分泌系・免疫系に分けて引き起こす可能性のある病気まで

理解しておいてください。

 

② NIOSH職業性ストレスモデル

第2章では一番出題される確率が高いと思われるのが、NIOSH職業性ストレスモデル

です。これも図がありますが、職場のストレッサーの内容、それぞれの要因の名称

(個人的要因・仕事以外の要因・緩衝要因)と内容、関係性、新利府かがかかった後に

出現するストレス反応の種類、ストレス耐性の限界を超えたときに起こる健康障害

までの流れを把握する必要があります。

 

③ 世代別ストレス

若い順に、(a)新入社員・若年労働者のストレス(b)壮年労働者のストレス

(c)中高年労働者や管理職のストレス(d)高年齢労働者のストレス

に分かれていますが、それぞれの世代における立場の特徴、心理的・身体的特徴、

対応策を見ておく必要があります。

 

④ メンタルヘルス不調、精神疾患

テキストでは、うつ病、躁うつ病(双極性障害)、統合失調症、アルコール依存症

パニック障害、適応障害、睡眠障害、発達障害、心身症(各種)、が紹介されています。

それぞれの疾患の特徴・症状・治療法を把握しておくと良いと思います。

 

⑤ トータル・ヘルスプロモーション・プラン

特に2020年の改正と2021年の改正の内容についてチェックが必要です。

公式テキストに記載されている改正のポイントは2020年の改正のものですが

このプランについては、2023年にも改正が行われているなど、度々改正される

ものなので、いつの時点で新しい改正に関する出題がされるか、わかりませんが

2020年~現在までの改正のポイントはチェックしておくとよいでしょうね。

 

⑥ 改正障害者雇用促進法

障害者の範囲(身体障害者・知的障害者・精神障害者)となっていること

障害者の法定雇用算定率の引き上げなどをチェック。

また、精神障害や発達障害を雇用する際の注意事項(募集・採用時および採用後について)

もチェックしておく必要があります。

 

 

テキスト第3章でチェックすべきキーワードは?

第3章は、「職場環境等の評価および改善の方法」として、職場環境によるストレスは

労働者個人の力だけでの改善は困難であり、事業場としての取り組みが必要。

という観点でどんな対策が必要か?が書かれています。

 

① 職場環境とストレスの相関

仕事のストレスの原因は大きく3つに分類できます。

1.作業内容および方法によるもの

2.職場組織によるもの

3.物理化学的な環境によるもの

テキストには、3つの原因の詳細が図で示されていますので、チェックしておいてください。

 

また、ILO(国際労働機関)が世界各国の職場ストレス対策の成功事例を集めて報告

していますが、各国事例のうち半数以上が職場改善、組織の再構築など職場環境の改善を

通じた対策であり、個人向けアプローチよりも職場環境の改善を通じた対策の方が

より効果的であった、という結果になっています。

 

②長時間労働者、高ストレス者の面接指導に関する報告書・意見書作成マニュアル

労働安全衛生法にある、長時間労働者および高ストレス者を対象とする面接指導のマニュアル

なのですが、過去問で報告書の書式が出題されたこともありました。

厚生労働省のホームページにマニュアルがUPされていますので、一度目を通して

おかれることをオススメします。

厚労省のサイト

 

③ 職業性ストレス簡易調査票、仕事のストレス判定図

職業性ストレス簡易調査票は

・仕事のストレス要因

・ストレス反応

・修飾要因

を評価することができ、あらゆる業種で使用ができます。

全19指標57項目で構成され、部署ごとに集計(20人以上少なくとも10人以上)

すると、仕事のストレス判定図ができます。

 

仕事のストレス判定図は、2つの図から構成され

・量ーコントロール判定図

・職場の支援判定図

となり、集団を評価できます。

仕事のストレス判定図の見方や、健康リスクがある職場の数値等を確認しておいてください。

 

また、2012年に新職業性ストレス簡易調査票も開発され公開されています。

こちらは、仕事の意義、成長の機会が与えられているか、キャリア形成の機会が

提供されているか等、仕事から得られる心理社会的資源について評価できます。

また、ワークエンゲイジメントや職場の一体感なども測定でき、調査結果は

2010年時点の全国の標準データと比較して評価ができます。

 

この新旧の職業性ストレス簡易調査票を混同しないように理解しておいてください。

 

④ ラインによるメンタルヘルスケアについて

この試験は、そもそも「ラインケア」の試験ですから、ラインによるケアを理解

することは必要です。

職場環境改善に有効な

「職場環境改善のためのヒント集(メンタルヘルスアクションチェックリスト)」

を利用した職場環境改善の内容(グループ討議等)は、出題される可能性も高いと思います。

特に、管理監督者や事業場内産業保健スタッフ衛生委員会や人事労務スタッフ等との連携

それぞれの役割についてもチェックしておくとよいでしょう。

 

⑤ 職場環境改善対策の評価

職場環境改善を実施した後の、効果評価についてもセットで出題されることが

あるかと思います。評価については

・計画実施状況の評価(プロセスの評価)

・取り組みによる効果(アウトカムの評価)

があり、それぞれの評価方法をチェックしておくとよいでしょう。

また、労働安全衛生マネジメントシステム(OSHMS)による評価についても

あまり出題事例は無いかもしれませんが、チェックしておくとよいでしょう。

 

 

以上、今回は第2章・3章において、どの箇所を勉強しておくべきか?を

提案させていただきました。

 

過去問題集は出版されていますが、試験実施回ごとの過去問が公表されていないので

試験対策が難しい試験ではありますが、少しでも受験される皆さんの参考になれば

幸いです。勉強頑張ってください。

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